三島・三嶋大社 vol.3
鶴岡八幡宮のほかに吾妻鏡によく登場する神社として三島大社、伊豆山神社、箱根神社があります。
正月松の内に、そのひとつの三嶋大社を訪ねました。
JR三島駅からの徒歩も可能ですが、最寄り駅は伊豆箱根鉄道の駿豆線三島田町駅になり、そこから徒歩で5分程度です。
三嶋大社は伊豆国一宮で伊予国の大三島にある大山祇神社とともに全国の山祇神社、三島神社の総本社ということです。
う~ん?伊豆の三島と伊予の大三島。。似過ぎている・・何かありそうだ。
御祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)と積羽八重事代主神(つみはやえ ことしろぬしのかみ)。
二神を総じて三嶋大明神(みしまだいみょうじん)と称しているそうです。
神様強力タッグ結成ですが、さまざまな経緯があり日本的柔軟な考え方もありがたいものです。
大山祇命は山の神、海の神、戦いの神として武将からも尊崇を集め、事代主神は俗に恵比寿様とも称され、福徳の神として商・工・漁業者の崇敬をうけています。
このように思っていた以上に古くから由緒のある神社です。
私にとって日本神話の神様の名前と役割はギリシャ神話やヒンドゥの神様と同様になかなか覚えづらいものがありますが、そろそろ克服しなくてならない課題のひとつと考えています。
さて沿道には時節柄、屋台がたくさん出ています。
鳥居をくぐり少し進むと左右に神池が配置されています。
どこかで見たことのある雰囲気だと思えば、鶴岡八幡宮。
神社には古くから神池や神島が造られています。
これは日本庭園の原形になったようです。
そして吾妻鏡では1185年に頼朝がこの神池で放生会を行ったとしています。
左側の池には厳島神社があり北条政子が信仰したと伝えられています。
参道が終わり大きな総門をくぐり抜けると正面に立派な舞殿が現れます。
やはり鶴岡八幡宮のものと似た造りに見えます。
舞殿を時計回りに進むと正面に本殿があります。
本殿の大きさは出雲大社とともに国内最大級、入母屋造りの拝殿と弊殿をあわせた複合建造物で見事な彫刻が施され、国の重要文化財に指定されています。
形態は以前訪ねたことのある出雲大社の大社造ではないことは明らかにわかります。
大社とは単に大きな社の神社ということなのでしょうか。
同じ大社と名がついてもこのような違いがあるところが日本史全体のややこしくも謎めいたところです。
そして神社には社格というものがあり最上位は神宮で伊勢神宮はさらにその上の別格的存在になっているということですが、それでは大社はどのあたりでしょう。
出雲大社は大社の中の大社という格付け?ではない??
国の一宮と総社の違いや神社本庁という存在、別表神社?官国弊社?等々・・
表層部を少し調べたくらいでは到底頭の中の整理がつきません。
こうなると一度きちんと神社史について調べる必要があります。
源頼朝は流刑時代からも三嶋大社を深く崇敬し、ここで源氏再興の百日祈願をし打倒平氏の旗挙げしたそうです。
確かに頼朝、政子の腰かけ石など関係する足跡もあります。
そして、願いが成就した鎌倉幕府成立後もたいへん庇護され、関東総鎮守として源頼朝や多くの武将の尊崇を受けた名社だそうです。
そうなるとここは東国で最もご利益力の強い神社かも知れません。
もしかすると私のような立身前の人は、ここ三嶋大社に詣でるほうが良いのかもしれません。
正月からお参りをする価値は大いにありそうです。
本殿でお参りを済ませた後に「金福神」という、たいそう縁起のよさそうなお札を求めて帰路につきました。